管理画面
日々の萌えと燃えを吐き出す文字どおり世迷言ブログ
 

 

 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 

 

 

 

 
追記からははがねの傷医者小話です。学園パロではないですが、イロモノ注意です(またなのか…orz)。
一応これの続きですので先に見ていただく方が理解しやすいかと思いますが、読まなくても傷医者的にはなんら支障はございません。むしろ同じノリで見ちゃうとちょっと痛い目を見る感じです。
大したことはしてない(笑)ですが淫靡な表現が苦手な方はどうかスルーしていただきたく…。
 

more



背後でなにやら物音がして、振り返ると昏倒したらしい同行の男を担ぎ上げる合成獣の男二人。そういえば、彼らはいつの間に現れたのだろうかとふと疑問がよぎったが、今はそれどころではない。
「大丈夫かいっ!?」
あわてて駆け寄ろうとするが、二人から「ドクターは自分が元に戻る方法を考とけ」とか「こっちは嬢ちゃんと俺たちが何とかするから」と口々に言われやむなく引き下がった。
頭頂にくっついた動物の耳らしき形状のものは、都合よく立ち消える気配はない。
おまけに未確認だが、この圧迫感からするとどうも尻尾に類するものもありそうだ。
往診待ちの患者を思うと申し訳ない気持ちになるが、このまま外に出るのは周囲の混乱を考えるとできそうにもない。
ただ思い悩んでいるだけではどうにもならないということは、ともに旅をしてきた仲間から教わったことだ。何とかしてこの現状を打破することが急務だと即座に思い直す。
傍らに立つ男に助力を依頼し、書斎代わりに宛がわれていた部屋へと向かった。



それから数刻、ふたりして錬金術関連の書籍、さらには彼の兄の研究書までも当たってみたが、この身に起こった不可思議な事例は一切記されておらず、途方にくれる結果となってしまった。
錬金術は一見万能のように見えるが、得体の知れないものに対しては全く歯が立たないことが往々にしてあるものなのである。
やむなく別の手段をと考えに考え抜いた結果、ようやく導き出したのはかなり手荒な方法だった。
付加された部分にも感覚があるところからして神経がつながっているようにも思えるが、どうも身体の一部が変容して出来たものとは考えられない。
というのも、等価交換として何らかの身体的な喪失であれ異変であれに気づいてしかるべきであるが、そういったものは一切感じられないのだ。ならば理由は不明だが、外からの力で取り付けられたものだと考えるのが妥当だろう。
そして、そうであるのならば同様に外からの力で外す事も可能ではないかという仮説に基づいた結果、力ずくで引き剥がそうという結論に至ったのである。
もちろん感覚があるということはそれ相応の痛みは伴うのかも知れないが…。
その提案を耳にした協力者からはそんな単純なことでいいのかと問い返されたが、こうなっては手段を選んでいる場合ではない。
とにかく遠慮は要らないから、ひと思いにと言うと、ようやく彼は頷き、あらかじめ自分で衣服から引っ張り出しておいた尻尾と思しきものに手をかけた。

それが起こったのは、力を込めるために移動した指が根元付近に差し掛かったときだった。
「…っ!」
予想もしない触感に思わず身が竦んだ。その感覚はまさに性感を刺激されるときのものと酷似していたのだ。…否、そのものと言っても過言ではない衝撃が身体のうちを駆け抜けていった。
こちらの反応に気づいたのだろう、触れられていた手が引いてゆく。
「すまん、痛いか?」
気遣うように投げかけられた問いに、返事をするという行為がしばらく思い至らないほどのショック状態が続き、やっとのことで声を絞り平気だと伝える。
未だ困惑した視線を受け止め、できる限りの冷静さを装い、続きをと促した。
「これを取らないことにはみんなに迷惑をかけてしまうから」
そう言い募ると、再び指がその場所に触れてくる。今度はあらかじめ覚悟ができていたので、反応を抑えることができた。
とにかく、この尻尾のようなものが取り払われるまでの辛抱だと自らに言い聞かせ、じっと湧き上がる衝動に耐えようと歯を食いしばる。
「ふ…っ」
それでも、ときおり意思に反して吐息がもれるのを完全に止めることはできなかった。それを悟られたくなくて、必死で口元を覆い隠す。
時に強く、そして時には流れるように移動する感触に翻弄される。それは時間にするとほんの僅かなものだったのだろう。しかし、快感を必死に抑えつける身には気の遠くなるような長さに感じられた。
いつしか自らの意思で姿勢を保つことすらも覚束なくなってきた。そっと背を押され、慣性に従うように向かい合う形で座した相手の肩口に顔を埋める。
そうすれば少しは此方の異変を誤魔化せるかも知れないという淡い期待による行動だったが、もうひとつ偽れない理由があった。それは、わずかでも彼に触れていたいと本能が渇望していたからだった。
自分のために尽力してくれている相手に、当の自分はつまらない劣情を抱いているというその現実。
罪悪感と情けないと思う気持ちが、か細い糸となってかろうじて理性をつなぎ止めている。しかし、それすらももう限界に近づいていた。
次第に擦り切れてゆく思考能力は、不意に頭頂にある擬似耳殻を食まれたことで霧散した。
堪らず口をついた嬌声は、これまでの努力を水泡に返すほどに明確なものだった。
完全に本来の目的とは別の意図を持った刺激を送った相手の顔を見上げると、心ごと捕らえられそうな熱を帯びた紅い瞳にぶつかった。
すぐに逸らされた視線はそのまま床に落とされ、やんわりと肩に置かれた手が身体を引き離す。
「すまないが、己れでは力に成れそうにない。これ以上続けると違う意味で傷付けてしまうことになるだろう」
血を吐くような苦しげな告白に、頭の中が真っ白になる。
次の瞬間口をついて出た「やめないで」という訴えは、もはや責任感からくるものではなく、単なる懇願でしかなかった。
「私も同じだから。だから続けてほしい…」
目の前で相手が息を呑むのが分かった。それから、頬に暖かい手が触れてくる。
確かめるように合わせられる視線をしっかりと受け止めた。
所在なく肩にさがっていた両腕を相手の背に回す。動きを促すようにわずかに腰を浮かし、ぴたりと身体を合わせた。
今までの着衣越しのそれから、直に皮膚と過敏な場所の境界をなぞられ全身に衝撃が走る。
震える足が力を失ってもなお強い腕が腰を抱き、絶え間ない愛撫は続いた。
動物の鳴き声を想起させるであろう己の甲高い嬌声は、すぐ傍にある厚い胸板に阻まれて哀切を帯びた鼻音となって漏れ出すのみで…。
際限なく絶頂の寸前に追いやられた精神と肉体はやがて自らの許容範囲を超え、その出口の見えない渦の中、次第に我が手を離れてゆく意識をひどく遠くに感じたその瞬間。
ぽふん
突如として起こった軽い破裂音と、続いて立ちのぼるうすもも色の煙が周囲の空気を一変させた。
それは、現状とはまるでかけ離れた擬音であり視覚効果であり、居合わせた二人の意識を現実に戻すには十分すぎる効力を持っていた。
先程までの自分の爛れた姿を思い出し、密着した身体を離そうともがくと、こちらもようやくひと心地ついたのだろう、腰に回された手から力が抜けるのが分かった。
慌てて衣服を整え、それでも動かない相手を怪訝に思った時、低い呟きが響いた。
「消えているぞ…」
指摘されてようやく、異物感がなくなったことに思い至る。手を伸ばせば、頭頂の異物も排除されていた。
「君が?」
「いや、己れは何もしていない。急に消え失せただけだ」
曰く、突如としてまさに煙とともに消えたのだという。全くもって不可解な話だった。
「でも、まぁ結果オーライなのかな」
照れ隠しに軽く笑って見せると、安堵したようにようやく相手の口角がわずかに上がった。



時は少し進んで、翌朝の食事時間。
和やかに卓を囲む仲間たち。
ふと思い出したように合成獣の一人が目玉焼きをつつくかたわら声をかけてきた。
「そういえばドクター、あの耳無くなったんだな」
一瞬昨日の恥ずかしい記憶が蘇りそうになったが、必死に平静を装い、そうだと頷く。
「お前反応遅いぞ。昨日の晩にはもう無かったよな、ドクター」
しかつめらしく眼鏡を持ち上げたもうひとりの合成獣が混ぜ返す。
誤魔化す必要も無いのでこれもそうだと肯定する。
「不思議ですネ。私の耳は朝起きたら取れていたんですが、どうやってそれを外したんですカ?」
続いて愛らしい少女の口から発せられた無邪気な質問は、手にしたパンを思わず取り落とすほどに見事に核心を突いたものだった。
周囲から期待に満ちた好奇の目が向けられる。
「そ、それは…」
言い淀み、すがるように周りを見回すが、幸か不幸かこの出来事の片棒を担いでいた男は鍛錬だとかなんだかで、一足先にこの場を去った後であった。
「もうその話はいいだろ!」
助け舟は意外なところからやってきた。
「あんな不気味なもん思いださせるなよ。お陰でこっちはひどい目にあったんだっつーの!」
昨日、半日間を昏倒して過ごした男が隣で憤慨している。
その剣幕に周囲の話題は、別のものへと移って行った。
ほっと胸をなでおろし、小声で隣りの男に「助かったよ」と礼を言うと、不機嫌極まりない顔で嘆息されてしまった。
「あんたらさ、やめろとは言わんが、せめて昼間っからは勘弁してくれ頼むから」
ようやく手にした安閑を一瞬のうちに反故にしたその声を落とした苦言に、文字通り凍りついたのはいうまでも無い。




尻尾なのでセーフという主張。
結局あの耳とか尻尾とかって何?という疑問はタイトルを見て納得してください。
あああ、謝罪以外の言葉が見つからない…orz

 

 
Copyright © 2017 よまいごと, all rights reserved.
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。