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日々の萌えと燃えを吐き出す文字どおり世迷言ブログ
 

 

 
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ついにこの日が…ということで、最終話読みました。ものっそいフライングしてたのは置いといて…。
本当に最終回らしい最終回でした。お陰でもう来月からはこの作品を見ることは叶わないんだなと否応なく思い知らされた。
先月までは後一話でどう決着つけるのかと思っていたのですが、なかなかどうして、これでもかってくらいに各方面網羅されていて吃驚しました。
数々の伏線の回収についてはいろんな所で解説されているけれども、そういえばそんな場面もあったっけと思い返しては、改めて凄いなぁと唸らせられます。

あえてもうひとつ希望を言わせていただけるならば、お父様のフォローかなぁと。
仲間を切望した強欲、家族の存在に安らぎを求めた傲慢、己の存在を失い虚無と戦い続けた憤怒、人間に歪んだ憧憬を抱いた嫉妬、彼らの感情がそのまま生みの親たるお父様から派生したものだとしたら、お父様の内に潜む孤独は計り知れなくて。
そもそも事の起こりはクセルクセス国全土を巻き込む錬成からだけれども、あれは己の野望を満たすためフラスコからの脱出手段として用いられた術なんだろうけれども、一方で、血を分けた「家族」たるホーパパと対等の存在になりたかったとか、そんな感傷も少なからず内包されていたんじゃないかなぁと思わずにはいられないもので。
ホーパパに我が物とした国民の魂の実に半分を分け与えたのは、自分と同じときを彼にも生きてほしいという願いだったりとか。
全能と思わせる力を手に入れてなお満たされない想いを、更なる力でもって充足させられると思い違いをしたのが、今回の神云々まで暴走しちゃった原因なのかとか、単にホーパパが傍にいればここまで暴走することもなかったのかなとか、ぼんやり考えてしまいました。夢見すぎなんだろうけど。
地下で二人が対峙した時にホーパパの言った家族が欲しいのだろうと言う指摘は実に的を射ていたのじゃないかという気がします。
思い上がったものには絶望をということで、元いた場所に閉じ込められてしまうお父様…もといフラスコの中の小人ですが、元はといえば人間の勝手な事情で偶然生み出されてしまった存在なんですよね。
知らなければ望まなかったであろう世界がそこにはあって。本来異質であるその存在に、繫がりを与えてくれたのがホーエンただ一人だったから。
そんなことを考えてしまったら、ものすんごい切なくなってしまった。
血を分けた存在なのに交わるところがないなんて。
因果応報、犯した罪は身をもって清算するとすれば、その永劫に縛り付けられる運命も当然だと思うけれども、その軌道は変えないで、それでも何かしらホーパパとの会話なりがあってくれたら良かったなという…。
いや別に不満とかじゃなくてね、だってそんなところフォローされたら大団円に水差されてしまうし、そもそもこれ少年誌だし、少年混乱するわっていう。

さて、最終回で新しい道を歩み始めた人と、ここでお別れになってしまった人と。
ホーパパは、まぁある程度予想は出来ていたのですが、それでも前述のもろもろ含めてやはり胸に来るものがあった。
最後の最後に死にたくないなぁとか。それが自身の昇華に繋がるものだとばかり思っていたのに。
いかなる場合であっても死を救済として描かないところに作者の信念を見た気がした。
まぁ何ですか次のページでやらかしちゃった人がいますが、そこは触れないことにして…。

強欲皇子の別れはひたすらに寂しかった。なんとなくこのままではいられない気がしつつも考えないようにしていたから。スカーに次いで展開に一喜一憂させられた人だった。ちなみにその次は熊大尉。
ここにきて、なぜ頑なに投票の項目が皇子と強欲皇子と別にされているかわかりました。
一心同体なんだし一緒でいいじゃないかと思ってた時期もあったんだけど、こういう結末を見ると当然の配慮だったんだと思いました。
最初で最後の嘘とか、魂の友とか台詞もそうなんだけど、グリさんが去った後の皇子の体、貫かれた腹部がちゃんと治っているのがね、あと切断させる腕の方にも炭化とかぐっときた。あの状況でどこまで気を遣ってくれているのだと思ったら、もう堪らない気持ちになる…。
大切な仲間であり友なんですもんね。
強欲が満足して逝くなんて、引き留める理由すら与えてくれないなんて、やるせない気持ちは山ほどあるけれども、ずっと引きずられ続けた大きすぎる願いを叶えてゆけたのだから、その点では報われて本当によかった。
これからは空の上で悪魔の巣の仲間やおじいちゃんとよろしくやっていればいいと思います。心からお疲れ様といいたい。

それにしても、まさかここでノックスさん来ると思わなかった。そしてそれがランちゃんの進言に繋がって、メイちゃんとの確執にも決着とか見事としか言いようが無いです。この場面の異母兄妹のやり取りには萌えた。皇子、本音で話すとこんな感じなんですね。
何気にグリさんの影響もあるとみた。強欲云々もそうだけど、面倒見のよさとか結構影響受けてますね。魂は消えてしまったけれども、彼の中にグリさんちゃんと生きているんだなと思いました。
でもって、ひょいと抱え上げられるメイちゃんがかわゆすぎた。ほんとにこの二人のやり取り新鮮でいいなぁ。によによします。
ノックスさんといえば、大佐とドクターの繫がりにも一役買っていて。この人のフラグ回収役としての有能さに吃驚させられました。
思えば大佐とドクターってこれが初対面なんですよね。人相では判別出来ないであろうドクターを認識し、拾ってくれたかの氏の慧眼に感謝したい。

そして、ドクター。こういう風に石を使うとは思ってもみなくて。個人への救済でなくもっと遍く人々へと波及するようにという意思なんですね。そして、それが大佐の償いにも繋がって。
石の使用のかわりにと提示した条件の最後で、ひとつ間をおいて、それからかの地で医者と暮らすことを認めてほしいというところに、こう…ぶわっときました。あの時ドクター、ちょっと震えてましたよね。
ずっと言われるがままに流されて生きてきた彼の、一世一代の決断であり願いなんですね。医者として~認めてほしいというのが、殲滅戦の医者なのに云々という流れから来ているのだとしたら感慨深い。この場にノックスさんが居ることも含めて。
イシュバールでの医療活動は言葉に表されている程単純なことじゃない。過去を受け入れられる人だけじゃないし、これからも犯した罪を糾弾される場面だっていくつもある。馴染みの無い土地での孤独もさることながら、加害国の人間としての存在が、かの民に忘れがたい辛苦を呼び起こさせることへの板ばさみとか。この先の苦難はたぶん単なる美談では片付けられないはずで。
それでも、それらすべてを承知した上で、己のアイデンティティーたる医者としてかの地に赴くことを選んだドクターを応援したいなと。そして、いつかはきっとみんなとまではいかなくても、彼の意思を理解して協力してくれる人が少しでも増えてゆけばいい。

そんなドクターの決意が巡り巡ってスカーのなすべき道を示していることにしみじみと感動しました。たとえ本人たちが知ることはなくても、その事実があるだけでいい。
顔を合わせることなく、言葉を交わすこともなく、それでもちゃんと繋がってゆくものなんだなぁと。
腐的な見方すると、あの地でふたりが出会う可能性ってかなり高いと思うのですが。もしかしたら一緒に居たりとか…!という妄想を振りかざすのもやぶさかではないのですが…でも、別に一緒じゃなくてもいいというのも実は正直な気持ちだったり。同じ空の下、同じ未来を見ているのだから、それだけでいうことないです。
最初ラスト近くの写真しか情報が来てなくて、北軍少佐と一緒の所を見て、まさかの軍部入り!?と落ち込んだりしたものですが。でもあれ、選択肢のひとつとしては北軍に囲われるってエンドもあったって事ですよね。本人が承服するかは謎ですが。
しかし、スカーの自分探しの結末は結局彼の呼び名含めて読者の判断に委ねられる訳ですね。
一応、民族の復興って責務がある訳ですが、これはあくまで周囲から与えられたものだから、それを通して彼自身が己のものとしての生き方を見付ける日が一日でも早く来ることを祈っております。
そして、復讐に邁進した彼は、かの戦いで死んだということなので、今度こそちゃんと償いの道を選んだドクターと向き合えるのかなと思ったりもしつつ。
そういう意味でも本当にいろいろ委ねられちゃったなぁとは思うんですけども。

とにかく原作としての決着のつけ方には本当に何の異存もございませんでした。
こんなにいろいろ置き土産いただいて、逆にえ、いいの!?とか戸惑ってしまうくらいです。
弟君の旅に同行する合成獣さんたちへのフォローとか、部下という立場を貫徹したリザさんやランちゃんとか、まさかのリハビリハボとか、ヨキさんなにやってるの!まで。
あと、ドクターの新天地でのドキドキ生活とか考えると堪りません!…と、せっかくの感動を台無しにしてみたりしつつ。
素晴らしい最終回でした。この作品にかかわる人たちすべてに心から感謝です。
生まれてくれて、最後まで駆け抜けてくれてありがとうと。
 

 

 
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