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日々の萌えと燃えを吐き出す文字どおり世迷言ブログ
 

 

 
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明日バレンタインなんですね。
すっかり忘れていました…。
今朝、なんかそれらしい事をしてみようかなぁと思い立ったのですが、
勿論告白であろうはずも無く、二次創作等を考えてしまいました。
とことん人としてだめな感じです。
ネタはとりあえず出来上がっているのですが、
お笑いにしようと思っていたのが存外に甘ったるくなってしまったので
どうしようかと思案しています。
内容が読む人を選ぶというか、ぶっちゃけるとカップリング物で
しかも女の子同士なんですけど…。
ますます駄目な感じですね。
とりあえずお風呂入って考えます。 

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何とか形にしてみたので上げてみます。
ラブイチャに走るのだけはすんでのところで阻止しました。
ちなみにみつゆかです。逆じゃありませんというかゆりでごめんなさい。



 
2月14日夜。
いつもは申し合わせるまでもなく誰かしら居合わせているはずのリビングが
今日はいつに無く静まり返っていた。
その中に一人たたずんでいるのは桐条家の弱冠18歳の当主、美鶴だ。
一人で使うにはいささか広すぎるその部屋を意に介する風も無く優雅にティーカップを傾ける。

不意にドアが開き、あたりを伺うような仕草で入ってきたのは美鶴と同じくこの寮に住むゆかりだった。
おかえりという美鶴の声に、小さくただいまと返し逡巡のあと、美鶴の掛けるソファへと近づく。
手に持った紙袋から、綺麗に包装された箱を取り出すと美鶴の前に差し出した。
「あの…、良かったらこれ」
包装紙にプリントされた横文字は有名な洋菓子店のものだ。
「ありがとう」
珍しく歯切れの悪いゆかりの態度をいぶかしむ風も無く、箱を受け取ると
いまだ立ったままのゆかりをソファへと促し、自らはカウンターへと向かった。
カップをもうひとつ用意し、先ほど入れたばかりの紅茶を注ぎ込む。
「丁度良かった。一人で飲むのも味気ないと思っていたところだ」
屈託無く笑ってカップを差し出す。
ゆかりもすぐに手を伸ばし、礼を言って受け取った。
ずっと外にいたのだろうか鼻の頭や頬、スカートから覗くひざまでもピンク色に染まっていた。

しばし沈黙が流れる。
ようやく目の前の箱の存在を思い出したのか、美鶴がおもむろにゆかりからの贈り物を持ち上げる。
「折角だからここで頂くとしようか」
ラッピングを解き、あらわになった箱をそっと開く。
中に収められていたのは繊細なデコレーションの施されたザッハトルテだった。
注意深く取り出されたそれは甘い香りを周囲に振りまいている。
不意に何かに気づいた様子の美鶴が口を開きかけたその瞬間、エントランスのドアが開き、勢いよく飛び込んできた影がひとつ。
「ゆかりっち~、聞いてくれよー」
情けない声を上げながら、現れたのはやはりここで居を同じくする順平だった。
言いながらも足はまっすぐにゆかりと美鶴の掛けるソファへと向かっている。
と、その歩みが止まった。
テーブルの上のチョコレート菓子、いまだ固まったままの二人。
そこで何かを理解したらしい順平はくるりときびすを返した。
…が更なる闖入者によってその退路を阻まれてしまった。
両手にいくつもの紙袋を抱えたその人物はこれまたこの寮の住人、真田である。
とっさにさりげなく押し止めようとする順平の健気な努力を反故にして
その肩越しにテーブルを覗き込んだ真田は、さらりと爆弾を投下した。
「ただいま、美鶴に岳羽。なんだ美鶴、お前も岳羽から貰ったのか。
…ん、俺の貰ったのよりずいぶんと豪華だな」
まったく邪気の無いその一言で平和なリビングは一転焦土と化した。

もはや目も当てられないぐらい赤面したゆかりは召喚器無しでイシスを召喚していた。
美鶴はいまだ固まったまま。
順平は迫りくる恐怖から逃れようとして真田の荷物に足を取られて見事に転んでいる。
元凶の真田は一変した場の空気が己の責任であるとは露知らず、頭に疑問符を浮かべて立っていた。

「 マ ハ ガ ル ー ラ 」

そしてついに半狂乱になったゆかりの口から恐怖の宣告が下った。
巻き起こる旋風はその場にいた者すべてに襲い掛かる。
ようやく我に返った美鶴は、階段を駆け上がってゆくゆかりを追いかけようとして、突風になぎ倒された。
それでも何とかテーブルに取り付き、ゆかりからのケーキだけは死守した。
「3月14日、まっていろ!」
その叫びは、相手に届いたかどうか謎である。

ちなみにその日心身ともに大きくダメージを負った順平(本命チョコゼロ)は、一晩中世の不条理を恨んで枕をぬらしたという。

 

 
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