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日々の萌えと燃えを吐き出す文字どおり世迷言ブログ
 

 

 
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どんだけかかってるのかと問いただしたくなる程の難産でしたが、とりあえず。
クリスマス・お正月とスルーして、最早何の集まりかといった塩梅ですが。
まぁ、そこは心意気で乗り切って下さい。
ぐだぐだな小話は追記から。
 

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承太郎たちを招いての宴は、あっというまに幕を閉じた。
銘酊状態のジョースターさんと彼を支える承太郎を駅まで見送って、今僕とポルナレフは冬の夜道を家路へと向かっている。
真夜中ということもあり、すれちがう人影は皆無だ。
静まりかえった街で、時折思い出したかのように電灯が瞬いていた。
先ほどまでは、騒ぎたてるジョースターさんを止めるのに必死だったのに、今はこの静けさがひどく居心地悪い。
というのも、こんなとき一番騒がしいはずの男が、さっきから黙りこくっているからだ。
もしかして食べ過ぎて気分でも悪いのかと、いい加減心配になった頃、漸くポルナレフが口を開いた。
「ありがとうな」
その声はこの静けさの中でも聞き取るのがやっとな位微かなものだったが、たしかにそう、僕の耳には届いた。
珍しく殊勝な態度だ。
「僕だって楽かったんだし、お互い様だよ」
正直な気持ちを返すと、彼は困ったように微笑った。
「いや、それもあるけど…そうじゃなくてよ」
そしてもう一度「ありがとう」と繰り返す。
顧みたその顔は、朱に染まっていた。
それが、寒さだけのせいでないことは僕にも分かった。
空を仰ぐと満天の星。
取り囲む、凛と冴えわたった空気。
張りつめた厳かなる静寂。
そして、隣には…。

じわり、胸に広がる感情は温かく穏やかなものだった。
「僕も同じだ。ありがとう」
今この瞬間、ここに居てくれてありがとう。
さすがにそんな台詞、口に出しては言えないけれども。
それでも、肩を並べて歩く彼にはちゃんと届いたようで。
今度は、溢れんばかりの笑顔を向けられる。
当たり前の景色がこんなにも輝いて見えるのは、きっと彼のお陰なんだろう。
僕も、つられて笑みを浮かべる。
このかけがえの無い日々が続くことを祈りながら。

 

 
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