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日々の萌えと燃えを吐き出す文字どおり世迷言ブログ
 

 

 
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正直、カテゴリ分類に困ったので、苦肉の策でここに。
もはや何者だとも語れない…。
一つ前の記事が大丈夫でしたらば、追記からどうぞです。 

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収録が終わり、ようやく一息つくことが出来た。
いつもよりも疲労が大きいのは、本日乱入した珍獣のせいだ。
薄々分かってはいたが、想定のはるか上を行く暴走ぶりに、何度か匙を投げざるをえなかった。
だが、それももう終わったのだ。
――今日はまっすぐ帰ってフロ入って寝よう、それがいい。
そう決め込むと、スタッフさんたちに頭を下げ、足早にスタジオを後にした。
…つもりだったのだが。
「なんだよ」
何故だか背後に件の珍獣がくっ付いてきている。
先ほどのブースでのハイテンションからはうって変わって、今度は酷く意気消沈しているように見える。
「今日のあれ、やっぱ不味かったかな?」
「お前さ、俺が何度止めに入ったか分かってるか?それをことごとく無視しといて今更…」
「うん、でも止まんなかったんだよね。てか、オレ初心者だしさぁ」
もっと優しくしてだのとのたまうのを聞き流して、更に歩調を速める。
しかし敵もさる者、頑なに追いすがってくる。
「おまっ、裾を引っ張るな、裾を」
やたらつっかえると思ったら、あろうことかジャケットを握りこまれていた。
夜更けとはいえ、人通りが皆無とはいえない往来である。
一端の有名人を気取るつもりはないが、変に誤解されるのも困る。
仕方がないので、とりあえずその場に止まることにした。
振り返ると、幼子が母親と逸れまいとするような必死さで未だ服の裾を掴んで離さない、いい歳をした男が一人…否いっぴき。
「置いて行ったりしないから、離してくれ。話はそれからだ」
大きくため息をついて、今度は怒気がこもらない様にと細心の注意を払って言う。
無言で指が離れていった。
相変わらず項垂れた姿勢で大人しくしている。
どうやら相当堪えているようだ。
――だったら最初からやらなければいいのに。
それでも、全力で羽目をはずすのがこの男だということを、少なくない付き合いの中で分かっていたことだった。
よく言えば、サービス精神が旺盛ということだろうが、あとで自分に返るダメージを計算しないのがそもそもの間違いだということに、いい加減気付いて欲しいと思う。
もしかしたら、あえてその事実に気付かない振りをしているのかもしれない。
まったく仕様がない奴だ。
「で、お前はどうしたいんだ?」
しかし、本当に仕様がないのは結局甘やかしてしまう自分なのかもしれないが。
「ひとりになりたくない」
「………それは、誘っているのか?」
あまりにも、その手の常套文句とシンクロしているもので、おもわず突っ込んでしまった。
「や、ちっげーよ!」
「分かってるわ、馬鹿」
そこで慌てるな。さらっと流すかノリ突っ込みしろとか、色々と思うところはあったが、これ以上広げたくもない話題なのでさっさと切り上げる。
「んじゃ、どっか飲みにでも行くか」
「いいのか!?」
何だか今、でっかい犬耳とふさふさの尻尾が見えた気がした。
歩み寄ったことを激しく後悔し始める。
「お前が言い出したんだろうが」
「さんきゅー!やっぱ持つべきものはマブダチだぜぇ」
全くもって現金過ぎる変わり身の早さである。
いつからお前のマブダチに昇格してるんだよ!と思いつつも、居心地の悪いものでもないかもしれないと思い直す。
こいつのお守り役と考えるよりは、いく分気が晴れるというものだろう。
「あと、今日は全部お前のおごりだからな」
「おー!任せとけっ。よっしゃ、次からは頑張るぞー!」
完全にいつもの調子を取り戻した珍獣、もといマブダチにとりあえずこれだけはと釘をさした。
「言っておくが、お前に次は絶対にない!」



あまりにもわんこ可愛かったので、つい勢いで書いてしまいました。
…みのるしんや?すみませんすみませんすみまs…

 

 
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