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日々の萌えと燃えを吐き出す文字どおり世迷言ブログ
 

 

 
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唐突ですが、数行ほど書いて携帯に放置されていたものをリサイクル。
ヨキさんって萌えキャラですよね、という気持ちで…。
 

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「最初見たとき、直感的にいけ好かない奴だと思ったんだよな…おどおどして、何がしたいのかも分からないし」
そんな知りたくもないであろう告白も、目の前の男は別段気分を害する風もなく聞いていた。
何だか面白くない気がしたが、そこには言及しない、むしろ言及したくない。
きっと、過去形だったことを認識しているのだろうと言い聞かせる。
この男との縁は不思議なもので、同行者の連れてきた仇とか言う訳のわからないものだった。
そもそもこの一行の始まりからして成り行きで自分が巻き込まれる形だったことを思い出し、また何とも言えない心持ちになる。
本当に縁もゆかりもないのだ、自分達は。
なのにいつの間にやらこの国の命運のかかった戦いだとかに巻き込まれていて。
今は、かつて所属していた軍の目をかいくぐって潜伏の最中なのだ。
それなのに、この男ときたら。
先ほど轟音と共に上がった煙は、別れる前に同行者たちといた場所からで。
そこにはまだ何人かが残っているだろうという事実を鑑みるに、それは敵襲を示すものに他ならない。
潜伏している集落にも追跡の手が伸びているのだから当然だろう。
そして、今度は激しい閃光(その道の人間曰く錬成反応というらしい)と爆音。
再び腰を浮かせる相手に、釘をさす。
そもそも自分たちがあの場を離れたのは何のためだったか?
非戦闘員が彼らの足かせでしかないという現実を、明晰な頭脳が忘れるはずが無い。
「すまない。でも私は行くよ」
恨み言とも付かない此方の言葉を受け流して、男は立ち上がる。
いつもは柔和な笑みを湛える口許が真摯に引き締められて、今度こそ止めても無駄だと悟った。
かの男にアンタのこと託されてるこっちの立場はどうなるのか。そもそも、義理立てする理由なんて無いのではないかとか、さまざまな思考が浮かんでは消えたのだが…。
ぽつりと独り残された草むらの中で膝を抱える。
そういえば、あれからずっと誰かしらが側にいたのだと今さらのように思い出された。
孤独なんてそんなもの、生まれてこのかた意識したことすら無かったというのに。
「畜生」
毒づいて、その場から飛び出した。
助けたいとか守りたいとかそんな甘ったるい感情では断じてないと、それだけは言い切れる。
ただ、無くしたくなかった。彼だけではなく、いつの間にか共にいた彼ら全てを。
未だ足は震えていたが、止まらないんだから仕方がないと切り捨てる。
主を失った軍の車輌に飛び乗って、半ばやけくそでままよとばかりにアクセルを踏み込んだ。



最初がヨキ→マルくさいですが、そんなことは無かったんだぜ!
ちなみに、かの男は傷の人です(笑)。

 

 
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